【体験記】初心者でも手ぶらでOK!本格的な蕎麦打ち体験レポート
はじめに
今回は友人と一緒に参加した、人生初の「蕎麦打ち体験」についてご紹介します。
食べるのは大好きだけど、作るとなると全くの素人。そんな僕でも思いのほか上手く打てて、とても楽しい時間となりました。
この記事では当日の流れや持ち物、味の感想まで詳しくレポートします。
蕎麦打ち体験の流れ
会場は神田明神から徒歩2分、「おそば膳」という静かで落ち着いた和の空間。
エプロンは無料で貸してもらえますので持ち物は不要、完全に手ぶらで参加できます。
1. 水回し(粉に水をなじませる)
そば粉に水を少しずつ加えて手早く混ぜていきます。ここでは水加減がとても大事で、加えすぎるとダマになるとのこと。
この日は少し暑かったので、通常より水の量をほんの少し増やして調整。指先でふんわりと粉をまとめていく感覚が面白い工程です。
2. 練り
水が行き渡った粉を、今度は「菊練り」でまとめていきます。菊の花びらのように生地を折り込むように練ることで空気が抜け、表面がつるんと滑らかに。
力任せではなく、加減が大切。ここで力を入れすぎると割れてしまうため、意外と繊細な作業でした。
3. 延し
円柱状にまとめた生地を、麺棒で均一な厚さ(2mm程度)に広げていきます。できるだけ四角く整えることで、次の工程で切りやすくなります。
均等にのばすのはなかなか難しかったですが、先生のアドバイスでなんとか形になりました。
4. 切り
最後に、生地をたたんで包丁で細く切っていきます。目指す幅は1.5~2mm程度。包丁を斜めにスライドさせるのではなく、垂直に下ろすのがコツ。
切った後に包丁を少し倒すと、次の麺の太さが決まる…というプロっぽいテクニックも教えてもらいました。

いよいよ実食!
打ちたての蕎麦は、その場で茹でてもらい、すぐに実食!コシがありつつも繊細で、口当たりがとても滑らか。
香りも豊かで、まさに「自分だけの蕎麦」を食べる喜びがありました。

いろんな食べ方を楽しむ
- そのままで: 蕎麦本来の香りや甘みが一番よくわかる食べ方。通はまずこれだそうです。
- 焼き塩: 素朴な風味にキレが加わって、おつまみのような味わいに。
- 本わさび: 爽やかな刺激が加わり、これは個人的に一番好みの食べ方でした。
- 日本酒をかけて: ほんの一滴で風味がガラリと変わる、粋な大人の食べ方。
- 麺つゆ: やっぱり落ち着く王道の味。ネギやワサビを添えるとまた違った美味しさ。
体験を終えて
僕は普段から蕎麦が好きで、週に何度も食べに行くほどですが、よくよく考えてみると「自分で打ったこと」はなかったんです。
うどんを打ったことはあったので、「まあ似たようなものかな」と思っていたら大間違い。蕎麦は非常に繊細で、力を入れすぎるとすぐに割れたり、ヒビが入ったりします。
講師の方から「優しく丁寧に扱うことが大切」と教わり、料理というより工芸に近い感覚でした。
初めて作ったのは王道の「二八蕎麦」でしたが、「初めてにしては上出来だね!」と褒めていただき、とても嬉しかったです。
小さい頃から蕎麦屋さんで職人さんの手つきを見ていたことが、少しは役立ったのかもしれません。
茹でた蕎麦は香り高く、何もつけずに全部食べられるほど美味しく、自分で打った達成感もありました。
練る作業が意外と体力を使うので、ちょっとした運動にもなります。そして、運動したあとの食事は格別に美味しい!
自分で粉から作った蕎麦を、その場で茹でて味わう体験は、普段の食事とは全く違う特別な時間でした。
蕎麦好きの方はもちろん、食の体験が好きな方、家族や友人と一緒に楽しみたい方にも、心からおすすめしたいです。
おわりに
蕎麦打ちは、単なる調理体験を超えた「文化体験」でした。
自分で作ったものをすぐに味わえるという満足感、そして蕎麦の奥深さに触れられる貴重な時間。
今後はもっと上達して、誰かに振る舞えるようになりたいと思えるほど魅力的な体験でした。
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